水道水が本当に不味い都道府県10選

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水道水が本当に不味い都道府県10選

水道水の美味しさは、その地域の自然環境や立地条件に左右される部分がとても大きいです。

元の原水がきれいで味わい深い天然水であれば、最低限の処理だけで美味しい水道水を提供することができます。一方、どうしても環境の問題などから塩素消毒をしなければならない地域もあり、そのようにしてできた水道水は若干味が損なわれてしまうことも事実です。

今回は水道水がまずいと言われている地域について取り上げてみたいと思います。

茨城県

茨城県

茨城県のつくば市は、「霞ヶ浦」という茨城県南東部から千葉県北東部にかけて広がる湖を水道水源としています。霞ヶ浦は1970年代から、湖の水に含まれる栄養素が自然の状態よりも多くなってしまう「富栄養化」の問題に悩まされています。

富栄養化してしまうと、その分プランクトンや水中植物が増えるということであり、アオコや赤潮などが発生する原因になります。それにより、魚などが酸素不足で死んでしまうなど、自然のバランスが崩れてしまいました。

結果、蒸発残留物値が異常に増えてしまったり、トリハロメタンの濃度も高くなったりするなど、カビ臭さや金属臭さが水に出てしまったとのことです。

筑波大学の調べによると、つくば市では浄水器の利用率が全国平均の29.1%に対して、69%に上るなど、水道水に関する課題が浮き彫りになりました。

市のHPでは放射線の調査結果や、水質検査結果を載せているのでその点について安心はできますが、今後はお水の味についても取り組んで貰いたいところです。

埼玉県

埼玉県

首都東京都と隣接している、東京のベットタウンと言われる県ですから、当然マンションなどの集合住宅が多くあります。

そこで問題と鳴るのが貯水槽の衛生管理について。

水自体の衛生管理は、国がしっかりと対策を取っているのである程度美味しく飲めるような工夫がされていますが、マンションの貯水槽に関してはオーナーさんの管理次第で変わってきてしまうため、水がまずいと感じている人が多いようです。しかし、オーナーさんごと、全ての貯水槽を見て回るわけにはいきませんので、対策が難しいところです。

一部、熊谷市のように地下水脈が豊富な地域では塩素消毒が少なくて済み、ミネラル分も適度で美味しい水が飲める地域もあります。全ての場所の水道水がまずいというわけではありませんが、都心に近い地域はまだまだ課題が残っているようです。

千葉県

千葉県

千葉県の水道水は、主に印旛沼や利根川の水を取水源としています。千葉県では、昭和30年代以降から急激な都市化が進んだこともあり、工場排水や生活排水が川の水を大きく汚染させました。特に印旛沼の水質は全国でもワーストの上位を占めるほどに悪化しているそうです。

千葉県水道局では、水質改善のニーズに応えるべく、世界保健機関(WHO)が平成16年に発行した「飲料水水質ガイドライン」の水安全計画に基づき、平成20年、「千葉県水道局水道事業水安全計画」を策定。以来、残留塩素の低減計画などを中心に水道水を高いレベルの品質に戻すべく水質浄化に努めています。

東京都

東京都

日本の首都東京の水道水は、塩素が多く含まれていて美味しくないと言われます。マンションやホテルなどでは特に、大量の水を貯めこむ貯水槽に一定時間置かれ、その後各家庭に配給するという流れになっているため、雑菌なども繁殖しやすく、より消毒が必要だからです。

一旦水槽中に溜められることで水温が上がったり、貯水槽の材質に依っては不純物が混じってしまったりと、水がまずくなる原因はいくつか挙げられそうです。

しかし、近頃は少し状況が変わってきているようで、従来の「貯水槽水道方式」から「直結給水方式」にどんどん移行が進んでいます。

これにより水を貯め置きすることなく、排水管から直接各家庭に届けることが可能になるので、これからは東京都でも美味しい水道水が飲めるかもしれませんね。

神奈川県

神奈川県

神奈川県には横浜市のような大都市や、川崎市といった有名な工業地帯があります。立地条件として、水道水が本当に良質なものなのか気になるところですよね。

実際に10年ほど前くらいまでは、塩素消毒による臭いや味の悪さなどが水道局に報告されていたそうです。ミネラルウォーターを買ったり、浄水器でろ過したりするなど何かしらの工夫をする必要がありました。

しかし、横浜市の浄水場では2005年に品質のマネジメントシステム「ISO9001」を取得してから、水質管理を含む浄水処理を徹底的に見直しています。不純物を吸着する活性炭の注入設備も新しいものに改良されるなど、スタッフの日々の努力により、確実にお水の品質が上がってきています。

現在はカルキの臭いなども気にならないレベルになり、手を加えず美味しい水が飲めるようです。

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福岡県

福岡県

福岡市、北九州市という2つの政令指定都市からなる福岡県。特に県庁所在地の福岡市は人口約155万人と九州一の数を誇っています。そのため、静岡県も埼玉同様、貯水槽に関する問題をはらんでいます。

地域によってももちろん異なりますが、以前は水道水からカルキ臭がするとして地域の方も直接飲むのは避ける傾向があったようです。

ですが、現在では古くなった水道管の取り替えや水質検査体制の徹底化が行われ、水道水のクオリティは確実に高まってきました。大都市ならではの問題である、マンションなどの小規模貯水槽における適正管理を促すといった試みも積極的に行なわれています。

愛知県

愛知県

愛知県はそもそも水道水源として利用できる川が少ないと言われています。メインで利用されているのは、犬山浄水場で管理されている「木曽川水系木曽川」の水と、知多浄水場で管理されている「木曽川水系長良川」の水です。難点は、水源としている場所から浄水場までの距離が離れていること。距離が長くなれば、それだけ水自体も劣化が進んでしまうため美味しくないと言われています。

ですが、時代とともに浄水場の設備も改善され、今では名古屋市の水道水は美味しいと市民の間でも評判になっています。同市では、平成28年度~32年度の5年間「日本一・安全でおいしい水道水プロジェクト」を実施することを発表。水道水の魅力を次の世代に伝えていくような取り組みが積極的に行われています。

京都府

京都府

京都府も大阪府と同様、約97%水道水の原水を琵琶湖から取水しています。残りの3%というのは宇治川という川から取水しているものですが、宇治川も大元を辿れば琵琶湖から流れ出ている川なので、京都府の水道は100%が琵琶湖の水を利用しているということになります。

琵琶湖は周辺に道路ができたり、生活排水が流れこんだりと、近代化が進むに連れて水質が悪くなってきました。また、観光客が多いこともあり、ゴミが散乱してしまうなど環境汚染まで進んでいます。

この事態に京都府は、高度浄水処理施設の導入などを積極的に展開。一時期よりも水質はかなり改善されたとのことですが、琵琶湖の水質問題が根本的に解決されたわけではありません。ここで止まらずに、もう一歩踏み込んだ取り組みを期待したいところです。

大阪府

大阪府

淀川を主な取水源としている大阪府。隣接する京都府や滋賀県の都市化・工業化に伴って徐々に水質が悪化していったと言われています。淀川の源流となっている琵琶湖では、かつて汚染が大変な問題になりました。これは、高度経済成長の時に琵琶湖に流れ込んだ生活排水や、周辺の工業施設からの汚染水が原因です。必然、水道水の消毒に力を入れなくてはいけなくなった大阪府の水は塩素消毒によってまずくなったそうです。

その後、大阪府では研究に研究を重ね、高度浄水処理システムを府内の全浄水場に導入しました。以前感じられたカルキの臭いやカビ臭は取り去られ、美味しい水道水が飲めるようになったのです。

イメージアップ政策として作られたペットボトル水道水の「ほんまや」は、クセが感じられず天然水のような味わいとのことで、爆発的なヒット作になりました。

沖縄県

沖縄県

沖縄県はサンゴ礁に囲まれたきれいな海で有名です。生活排水や工業排水などとは無縁の沖縄の水道水がなぜまずいと言われるのか。それは、沖縄の水が琉球石灰岩地層によってカルシウム成分を多く含み、硬度の高い水になっているからです。

本州では雨が多く、火山性の地層も多いため雨水が短時間で海にまで届き、地下水としての滞留時間が短いのが特徴です。ゆえにミネラル分を適度に含んだ軟水が湧き出る地域がほとんど。飲み口がまろやかな軟水に慣れている人にとっては、飲みごたえのある硬水は美味しく感じないということがあります。

つまり、沖縄県の水道水がまずいと言われているのは、水質の問題ではなくお水を飲む側の味覚の問題ということですね。これは本州の人は軟水に慣れているからそう感じることで、沖縄で生まれ育った人にとっては、慣れた味だと言えるでしょう。

おわりに

いかがでしたか?都市部では、近代化の流れから水道水の質に影響が出ている地域が目立ちました。しかし、近年では国をあげた質の向上が活性化していて、以前よりも改善されてきている地域がほとんどです。

優れた浄水技術がさらに磨かれていけば、さらに多くの地域で水道水を美味しく味わうことができるでしょう。

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